スビンコットンとは?普通のコットンとの違いと毎日着る価値 – FT-MARKET

FT™︎(FINE TUNING®)技術を適用したプロダクトの企画を担当しているMARUです。

「スビンコットン」という名前を、Tシャツやニットのタグで見かけたことはありませんか?

高級そうな響きだけれど、普通のコットンと何が違うのか、値段ほどの意味があるのか。正直わかりにくい素材です。

この記事では、スビンコットンとは何か、普通の綿とどう違うのか、そして毎日肌に触れる服にこの綿を選ぶ意味を、できるだけ平易な言葉で整理します。

Author|著者
MARU
FINE TUNING® 商品企画担当

理学療法士・スポーツトレーナーとの商品共同開発を担当。FT™︎ INSOLEをはじめとする製品の企画・設計プロセスに携わりながら、身体構造と日常動作の関係を研究。「整える技術を、生活に溶け込むプロダクトへ」をテーマに、素材選定から機能設計まで一貫して関与。FT製品の効果検証にも立ち会い、エビデンスと体感の両面からプロダクトを語る。

スビンコットンとは

スビンコットンの綿花のクローズアップ

スビンコットンは、インド南部のごく限られた土地でしか育たない綿です。

もともとはインドの綿(スジャータ)と、カリブ海の島で育つ綿(シーアイランドコットン)を掛け合わせて生まれた品種で、2つの頭文字をとって「スビン(SUVIN)」と名づけられました。

繊維が細く、長く、それでいて強い。この3つがそろう綿はめずらしく、「綿花の王様」「宝石の綿」と呼ばれることもあります。

その希少さは、数字にはっきりあらわれます。

世界で1年に採れる超長綿(せんいの長い上質な綿)のうち、スビンが占める割合はおよそ0.05%。量にすると年間200トンほどとされ、1980年代の5,000トン超から大きく減っています。※1

しかも最高等級として選ばれるのは、手で摘む初摘みの綿だけ。

栽培の期間が長く、土や風のわずかな違いが品質を左右するため、つくれる場所も、育てられる人も限られています。

スビンコットンと普通の綿の違い

スビンコットンの生地となめらかな肌触りのクローズアップ

では、いわゆる普通のコットンと何が違うのか。着る人が実際に感じる差は、大きく3つに整理できます。

1つ目は、肌当たりです。スビンは繊維が細く長いぶん、糸にするときに強くねじる必要がありません。ゆるく撚ったやわらかい糸ができ、それが生地のなめらかさにそのままつながります。

肌に置いたときのチクチク感や、洗ううちの毛羽立ちが出にくい。これが、細くて長い繊維がもたらす一番わかりやすい違いです。

2つ目は、光沢です。スビンは繊維そのものに油分を多く含み、シルクにたとえられるほどのしっとりした艶があります。染めたときの色の深さにも、その差が出ます。

3つ目は、長持ちのしやすさ。細い繊維は弱そうに思えますが、スビンは1本1本が強く、少ない撚りでも生地の強度を保てます。何度も洗って着る服ほど、この違いは効いてきます。

毎日着る服にスビンコットンを選ぶ理由

スビンコットンを使ったチューニングウェアを畳んだ静物カット

細い繊維、少ない摩擦、洗っても崩れにくい強さ。スビンの価値は、そのまま「毎日、長い時間、肌に触れつづける服」に必要な条件と重なります。

スビンは、その美しい光沢から「見せるための高級素材」として語られることの多い綿です。ただFINE TUNING®が注目したのは、見た目よりも、肌にあたる摩擦の少なさと軽さでした。

朝から夜まで着ていても、肌がその存在を忘れていられる。一枚だけ贅沢するための綿ではなく、毎日の当たり前になる綿。だからスビンを選んでいます。

FINE TUNING®のチューニングウェアには、スビンの中でも手摘みの初摘み(プラチナム等級)だけを使っています。安く早くつくれる素材ではありません。それでも、毎日袖を通す一枚には、この綿を使っています。

その考えから生まれた一枚が、FT™︎ TUNING WEAR LONG-T です。

FT™︎ TUNING WEAR LONG-T(チューニングウェア・ロングT)

インドの最高級綿スビンの初摘みだけを使った、コットン100%の一枚。動きやすさとフィット感を両立させるためにパターンを一から設計し、何度洗っても型崩れしにくく仕上げています。軽くなめらかな肌ざわりはそのままに、最後の仕上げとしてFINE TUNING®技術を適用しました。

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まとめ

スビンコットンは、希少で美しいだけの綿ではありません。細く長い繊維が生む、肌にやさしく、長く着られるという性質こそが、この綿の本当の価値です。

毎日袖を通す一枚に、何を選ぶか。FT-MARKETは、FT™︎ TUNING WEAR LONG-T という一枚に、スビンを選んでいます。

参考文献

  • ※1 ELEMINIST「綿花の王様『スビンコットン』とは 希少性が高い理由とその特徴」
  • ※2 生地に詳しくなれるマガジン「貴重な超長綿『スビンコットン』特徴やレアと言われる理由とは?」