ブルーライトカットは意味ない?と言われる理由と選ぶときの基準 – FT-MARKET

FT™︎(FINE TUNING®)技術を適用したプロダクトの企画を担当しているMARUです。

ブルーライトカットメガネを調べていると、「意味ない」という言葉が出てきます。効果があるという説明も同じだけ出てきて、どちらの話が本当なのか決めきれないままではないでしょうか。

この記事では、「ブルーライトカットが意味ない」と言われるようになった元の資料まで戻って理由を整理し、レンズに何を期待していいのかまでまとめます。

Author|著者
MARU
FINE TUNING® 商品企画担当

理学療法士・スポーツトレーナーとの商品共同開発を担当。FT™︎ INSOLEをはじめとする製品の企画・設計プロセスに携わりながら、身体構造と日常動作の関係を研究。「整える技術を、生活に溶け込むプロダクトへ」をテーマに、素材選定から機能設計まで一貫して関与。FT製品の効果検証にも立ち会い、エビデンスと体感の両面からプロダクトを語る。

ブルーライトカットは意味ないのか

ブルーライトカットメガネは意味ないと言われる理由を整理する

この言葉が一気に広まったのは、2021年です。

日本眼科学会、日本眼科医会、日本近視学会など6つの団体が連名で「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」という文書を公表しました(※1)。ニュースやSNSで引用され、そこから「意味ない」という短い言葉だけが独り歩きしていきます。

元の文書に書かれていたのは、大きく2つの指摘でした。

1つ目が、光の量の話です。デジタル端末の画面から出るブルーライトは曇天や窓越しの自然光よりも少なく、目の奥で光を受け取る膜(網膜)に障害を生じるレベルではないと報告されています。

2つ目が、子どもと太陽光の関係です。十分な太陽光を浴びない場合、子どもの近視が進むリスクが高まります。育ち盛りの目から光を遮ることのほうが心配だ、という指摘でした。

つまりこの文書が対象にしていたのは小児で、争点は「ブルーライトを浴びること自体が目を傷つけるのか」という一点にありました。

否定されたのは、ブルーライトが危険だから遮るという前提のほうです。

ブルーライトカットレンズが売られ始めたころ、それは「目を守る装備」として語られていました。その語り方が大きすぎた。「意味ない」という言葉は、期待が実際より膨らんでいたことへの揺り戻しとして出てきたものです。

画面のブルーライトの量

パソコンやスマホの画面と太陽光に含まれるブルーライトの量の違い

ブルーライトは、目に見える光のうち波長が短い青い成分のことです。380〜495ナノメートル前後を指します。

この光は画面が発明したものではありません。太陽光にも、部屋の電球の光にも、もともと含まれています。人がずっと浴びてきた光です。

量で見ると、画面はむしろ控えめな光源になります。曇りの日に窓から入ってくる光のほうが、画面より多くの青い成分を含んでいます。

では、画面の何が昔と違うのか。

距離と時間です。曇り空を30センチの距離で6時間見つめ続ける日はありません。スマートフォンとパソコンに対しては、それを毎日やっています。

画面が特殊なのは、光の強さではなく近さと長さです。

ここを取り違えると、話がかみ合わなくなります。「浴びる量が危険か」を問えば答えは否です。「近くで長く見続ける状態が目に負担をかけるか」を問えば、答えは変わります。

目が疲れる原因は光だけではない

デスクワークで目が疲れる原因はブルーライトだけではない

画面の前で目に起きていることを分解すると、光はそのうちのひとつでしかありません。

近くを見続けているあいだ、目の中でピントを合わせている筋肉(毛様体筋)は縮んだまま止まっています。腕を曲げたまま何時間も保つのと同じ状態です。

まばたきの回数も減ります。まばたきは涙を目の表面に広げ直す動作なので、回数が減れば表面が乾いている時間が長くなります。夕方に目がしょぼしょぼするのは、この乾きが積み重なった結果です。

画面に顔を近づければ首が前に出て、頭を支える首と肩の筋肉は張り続けます。目の話がいつのまにか肩の話につながっていくのは、このためです。

レンズが変えられるのは、このうち光の量だけです。

ピントを合わせる筋肉の緊張も、まばたきの回数も、画面との距離も、首の角度も、かけただけでは変わりません。「かけているのに疲れる」が起きる理由はここにあります。期待の置き場所が、少しずれていました。

目の疲れそのものの仕組みは眼精疲労の対策とは?疲れ目との違いと原因別の見直し方に、その日のうちにできる対処は目の疲れを取る方法|デスクワークの合間にできる5つの習慣にまとめています。

夕方以降のブルーライトと眠り

夜のブルーライトと体内時計・睡眠の関係

一方で、青い光が影響する領域があります。

眠りです。

人の体には、朝と夜を区別して睡眠と覚醒を切り替える仕組み(体内時計)があります。青い光はこの仕組みに対して「いまは昼だ」と伝える信号として働きます。何万年も、朝の空の色がその合図でした。

先ほどの眼科6団体の慎重意見でも、体内時計とブルーライトの関係については論文があり、夕方以降にブルーライトをカットすることには一定の効果が見込まれる可能性があると触れられています(※1)。

住宅の照明に含まれるブルーライトと体内時計の関係を調べた研究でも、夜に目へ入る光の量が眠りに影響する水準にあることが示されています(※2)。

夜の光は、その日の眠りにつながっています。

だから夜の使い方は、日中とは分けて考えます。寝る前の2〜3時間は画面の明るさを落とす、部屋の照明を暖色に切り替える、カット率の高いレンズを夜だけかける。どれも同じよい眠りにするための手段です。

眠りの側から整える方法は睡眠の質を上げる方法|寝ても疲れが残る人の改善習慣にまとめています。

意味のある一本を選ぶ基準

ブルーライトカットメガネの選び方と判断基準

ここまでを踏まえると、選ぶときに確認する場所は2つに絞られます。

何を期待するかを決める

日中の仕事でかけるのか、夜に眠る前だけかけるのか。この2つは求めるものが違います。

夜だけなら、カット率が高く視界に色がついても困りません。日中かけたまま人と会い、資料や写真の色を扱うなら、色が変わらないことのほうが優先されます。

日常使いの製品のカット率が20〜30%台に集まっているのは、このためです。青い光を強く削るほど、かけていられる場面は狭くなります。

カット率ごとの違いはブルーライトカットメガネの効果とは?カット率だけでは決まらない理由で詳しく整理しています。

外さずにいられるかを見る

ここがいちばん見落とされます。

鼻に当たる部分が痛い、耳の上が締まる、重い。このどれかがあると、昼過ぎには机の上に置いています。

外している間のブルーライトカット率は0%です。

フレームの幅が顔に合っているか、耳にかかる部分(テンプル)の長さが合っているか、重さはどうか。カタログでは地味な項目ですが、1日のうち何時間かけていられるかを決めるのに大切な数値です。

かけている時間が結果を決める

TUNING GLASS チューニンググラスのフレームとレンズ

目に負担がかかる原因は、画面との距離、見続ける時間、まばたきの回数、そして光の量と分かれています。メガネが減らせるのは、最後の光の量だけです。

ただ、かけている時間の長さは自分で決められます。1日8時間かけていれば8時間分ブルーライトカットの効果を得られます。

だから、フレームの重さと幅が重要になります。

FT-MARKETで扱っているアイウェアは、1日かけ続けられることを考えて設計されています。

TUNING GLASS(チューニンググラス)

TUNING GLASS チューニンググラス

メガネの名産地・福井県鯖江で仕上げたフレームです。形はBOSTON、SQUARE、WELLINGTONの3種類、カラーはBLACKとDEMIの2色。

レンズはブルーライトカット率30%以下、可視光線透過率89%。日中そのままかけていられる色味です。

さらに、TUNING GLASS(チューニンググラス)には、アイウェア専用に設計した独自のチューニングパラメータで、FINE TUNING®技術を適用しています。

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MEGLASSとの共同開発の経緯は、見える世界を、チューニング。TUNING GLASS(チューニンググラス)、新発売にまとめています。

まとめ

「ブルーライトカットは意味ない」という言葉は、小児を対象にした慎重意見から広がりました。そこで指摘されていたのは、青い光を浴びること自体を怖がる必要はない、ということです。

レンズにできるのは、目に届く光の量を少し減らすところまで。画面との距離も、連続して見る時間も、まばたきの回数も、かけただけでは変わりません。

だから確認するのは2つです。日中に使うのか夜に使うのか。そして、その一本を何時間かけていられるか。

画面の前にいる時間が長い日が続くなら、テレワークで疲れない身体環境の作り方もあわせて読んでみてください。目の疲れやかすみが長く続くときは、眼科で相談してください。

参考文献

  • ※1 日本眼科学会・日本眼科医会・日本近視学会・日本弱視斜視学会・日本小児眼科学会・日本視能訓練士協会「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」令和3年4月14日[日本眼科医会
  • ※2 綾木雅彦、森田健、坪田一男「住宅照明中のブルーライトが体内時計と睡眠覚醒に与える影響 ―すこやかな概日リズムを保つための住宅環境照明の提案―」住総研研究論文集 2016;42:85-95[J-STAGE